幌延地方連 視察研修会を実施@中川町 丸藤牧場&合同会社ナビック

雪が吹き荒れていた11月30日、幌延地方連にて視察研修会を実施いたしました。
吹雪のため、参加者の皆さんから「本当に開催するの?」と問い合わせが来るかもしれないと、ドキドキしていた事務局ですが、結局1件も来ず。視界不良の中、集合時間に参加者の皆さんは時間通りに集まり、何とかスタートできました。

今回は幌延町・天塩町のお隣の町「中川町」にて丸藤牧場と合同会社ナビックを視察させていただきました。
この2つの視察先は会員さんからの要望があり、実現いたしました。そのためなのでしょうか、視察研修には18名もの方の参加がありました。ありがとうございます。

まず向かったのは「丸藤牧場」です。
丸藤牧場は2023年に内閣総理大臣賞を受賞された、今、大注目の牧場です。丸藤英介さんは、非農家でしたが大学卒業後、酪農家を目指し北海道へ移住、2008年に新規就農をされました。放牧酪農を行い、循環型農業を取り入れ、100年以上続けることのできる牧場づくりを目指しています。
 お話をお聞きして、土・草づくりに対する熱い思いや、給与するエサの見える化した管理、自分でできる作業は自分で行うようにしている(授精、繁殖、エコー、機械修理)など、参加者から思わず「すごっ…」と言葉が漏れてしまう場面が何回もあるほど、丸藤さんの取り組みに圧倒されました。搾乳量を7,000kg/頭に制限することで、牛が健康に育ち、なおかつ自分たちの時間に余裕ができることで、楽しめる酪農をされていらっしゃる印象を持ちました。

お昼を挟んで、次に向かったのは「合同会社ナビック」です。代表の大西英二さんにご案内いただきました。搾乳開始は2022年7月と新しく、現在の飼養頭数480頭(経産牛)を有し、生乳出荷量は5,500t/年であり、中川町の約半分の出荷量を誇っています。ロボット8台を導入、他にも最新機器を導入し、機械化された牧場です。
しかしながら、機械化しつつも、大規模化ならではの従業員不足による問題や昨今の経費高騰などご苦労をお話ししてくださり、またこれからの課題や、展望をお聞きすることができました。

2つの異なる牧場を視察させていただき、参加者・事務局ともに大変勉強になりました。
丸藤さん、大西さんこの度はありがとうございました。