事務局便り(in篠﨑牧場)
酪青研神奈川県連盟委員長の篠﨑繁実さんの(有)篠﨑農研(神奈川県愛甲郡)に伺いました。
篠﨑牧場は、住宅街のど真ん中にあり牧場とは気付かないほどです。両隣りは戸建てがあり大変驚きました。
篠﨑さんにお話を伺うと、毎年ご自身の母校から小学3年生を受け入れているそうです。また、敷料には近隣の町役場から引き取ったシュレッダーくずと、自家製の籾殻を混ぜて使用しています。
地域とのつながりを大切にすることで、相互の利益になったり、酪農業への理解を得られているのだと感じました。
篠﨑牧場の様子を少しご紹介します。
篠崎さんが就農を決めた際に、お父様が新築した牛舎は、真ん中の通路が幅広くとられており、搾乳作業が行いやすい構造です。
夜中の分娩対策として、24時間録画されている監視カメラが設置されています。監視カメラの映像はスマホで確認することが出来、篠﨑さんとお父様の両方がご自身のスマホから映像を確認出来ます。また、可動式の台を取り付けており、気になる牛が映る場所にセット出来るようにしています。
見学の子ども達に見せるために、と伊勢原市から1頭導入したジャージー牛は、子牛も含めて現在3頭。
共進会で神奈川県3位(育成牛)になった牛。片倉さんに負けてしまった、と悔しそうでした。
「以前は共進会でトップになることを重要視しすぎて、神奈川の長谷川さんに「それではいけない」と言われて考え直しました。今は、体型だけに捉われず、乳量も確保出来るようになりました」と話されていました。
都市近郊の住宅街の中に立地する牧場で、周囲の方々と自然体で共存されている篠﨑さん。牛舎と住居の向かい側にある、乾乳牛舎の横にある敷地には空き家があり、「娘が住むと言ったら、家を建て直してあげたいと思っています」と嬉しそうに話されていました。
篠﨑さん、お忙しい中、お付き合いいただき、ありがとうございました。
日本連盟事務局 横山 記