酪青研 活動報告120 九州協議会 こども域外研修会
九州協議会 こども域外研修会を関東で開催!
九州では猛烈な暑さの8月7日、九州協議会は今年で3回目となる、2泊3日のこども域外研修を開催しました。過去2回開催した北海道から、初めて関東に研修先を移しての開催となりました。
参加者は福岡県から4名、事務局を含む5人で福岡空港からいざ出発です。
今回の研修での心配の種は、台風13号の関東への接近でした。安全のため、予定を繰上げたり中止したり、もし9日の帰りの便が飛ばない場合はもう一泊・・・ということも想定しながらの決行でしたが、幸いにも大きな荒れもなく、皆元気に予定通り福岡に帰ることができました。
さて、まず1日目は羽田空港に降り、そのまま神奈川県に移動しました。最初の研修先は雪印メグミルク(株)海老名工場です。参加者のみんなは牛乳工場を見学したことはないとのことで、牧場のバルクから生乳が運ばれた先にある牛乳工場の中身に興味津々でした。
最初に望月工場長、阿部副工場長から海老名工場について説明を頂きます。
そして、工場見学スタートです。見学通路での写真撮影はできませんでしたが、初めて見る牛乳工場、それも酪農家の視点で見るこども達がどれだけ興奮していたか、想像していただければ幸いです。コースの最後で、富士山が厚い雲に隠れて見えなかったのは残念でしたね(笑)。
見学後は試食タイムですが、その前に質問コーナーとなりました。
事務局から「続きは食べながら・・・」と急かしてしまうことになるほど(すいません!)、活発な質問コーナーとなりました。
最後に集合写真!これをご覧の皆様も、機会があれば工場見学に来てください!
海老名工場を離れ向かったのは、神奈川県伊勢原市の石田牧場。ジェラート屋「めぐり」も経営されていらっしゃる牧場です。
お忙しい中、石田陽一さんに牧場を見学させて頂きました。
石田牧場の周囲の環境や規模等が、参加したこども達の牧場に比較的近いということから、こども達の興味が深まっていったようでした。
石田さんから、地域と連携し地域に好かれる牧場であること、近隣に人が住む地域にある牧場だからこそできる酪農への理解醸成の役割があるとのお話しがあり、こども達は熱心に聞いていました。
石田牧場で行なっている酪農教育ファームではこの10年間で延べ約1万人が訪れており、これは伊勢原市の人口の約1/10、伊勢原市の10人に1人が石田牧場を訪れている計算になるとのこと。それだけの方々が実際の酪農を見て、体験していることはとても素晴らしい活動です。
もちろん最後にはジェラートも堪能させて頂きました。地元の農家の方々が作られているフルーツ等の農作物を使用したジェラートは、とにかく格別でした。
1日目はこれで終了。半日丸々勉強した神奈川県を離れ、東京に戻って宿泊しました。
そして2日目は、東京ディズニーランドでレクリエーションです!
とはいえ台風接近の最中…。雨も降っており、早速購入したカッパを着て活動しました。
雨とはいえ、さすがに来場者がたくさんいて驚きました。みんな靴の中までびしょびしょでしたが、これはこれで記憶に残るディズニーランドになったのではないでしょうか?
事務局としては、楽しんでいるみなさんの写真を存分に撮ることができなかったのが心残りでした・・・。防水のカメラが必要でしたね。
そして最終日、夜の間に台風は関東を離れ始め、やや蒸し暑さのある日となりました。
この研修での宿泊地は有明だったので、帰りの便の時間まで近くにあるお台場に行き、フジテレビ見学&ショッピングをしました。
そして予定通り、羽田空港から帰りの便は出発し、福岡空港に帰ってきました。台風の影響で研修日程中の関東は比較的涼しい気温になりましたが九州はやはり暑く、とはいえ皆元気でこの暑さの元に帰って来られて本当に何よりでした。
改めて、お忙しい中視察をさせていただきました雪印メグミルク(株)海老名工場様、石田陽一様、誠にありがとうございました。また、引率にご協力いただきました雪印メグミルク(株)東日本酪農事務所の皆様にも感謝申し上げます。
最後に、帰りの飛行機で皆が書いてくれたアンケートを紹介して、報告を終わりたいと思います。
Q1.今回の研修で良かった視察先、見学先はどこですか?
・石田牧場!
・海老名工場!
Q2.Q1のどういう所が良かったですか?
・石田牧場はおがくずやワラの代わりにサントリーのコーヒーのカスをペレット状にしたものを敷いていたので、サントリーも牧場も助かるという地域で必要な存在になっていたという所が良かった。
・似たような環境下での牧場の工夫を知ることができました。
・石田牧場が地域の農家さんと協力して酪農をしていることを、ジェラートを食べて実際に感じることができました。
・牧場がきれいに掃除されていて、とても良かったです。
・海老名工場で、雪印メグミルク独自の製法や工夫を実際に見学しながらお話しを聞いて、その後試飲、試食をしてその工夫がどのように活きているかを考えられる順序の見学が良かったです。
Q3.こども研修で行きたいところ、やりたいことはありますか?
・暑さ対策に特に力を入れている暑い地域の牧場や、逆に寒い地域の牧場を見てみたい。
・もっと物を作ったり、作業をしたりして体験できる研修をしたい。
Q4.今回の研修を通しての感想を自由に書いてください。
・1日目の工場での牛乳や乳製品が作られる行程を知り、石田牧場では地域との関わりや工夫をいろいろ質問して聞くことができました。2日目のディズニーランドも3日目のフジテレビの見学も良くて、全部楽しめました。
・石田牧場がとてもきれいに掃除されていて、牛も人によく慣れていて、良いなと感じました。
・同じ牧場でもそのとれた牛乳を使ってどんな商品を作るのかや、工場でのおいしい牛乳を飲んでいただくための工夫や製法、パッケージなどに気付くことができ、いろいろな事を知ることが出来てとても勉強になり、活用していきたいなと思いました。
・石田牧場さんが言っていたように、「消費者に牛乳・牧場の事をもっと知ってもらう」ために今できる事を考えていきたいです。
・研修を通し、今まで知らなかった酪農の方法を学び、牧場からできる牛乳を使って工場でできる牛乳や乳製品の加工方法や量、機械化された工場での機械の役割を知ることができました。
・牧場では家に取り入れてみたいと思うところもあり、学びの多い研修会でした。その学んだ点を私の中にためるのではなく、親に感じたことなどを報告して、福岡の酪農がさらに発展して欲しいと思います。
・家を継ぐのかどうか分からないけれど、この研修会で新たに”酪農家になる”という未来の選択肢が増え、本当に貴重な体験をしました。
九州協議会事務局 佐々木 記
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