酪青研 活動報告111 十勝協議会 視察研修

~酪青研十勝協議会 視察研修を開催!!~

十勝協議会(山下博会長)では、札幌方面へ視察研修を開催しました。当日は計5名の参加となり、1日目は札幌市の雪印メグミルク㈱酪農と乳の歴史館・札幌工場、江別市の酪農学園大学酪農生産ステーション(牛舎・動物病院)を視察しました。

酪農と乳の歴史館では、北海道酪農の歴史から乳製品製造機器まで幅広く酪農について学びました。まず初めに、酪農が発展し始めた頃の時代背景、創立者達の写真、新聞広告など酪農・乳製品の歴史を語る多くの史料が展示されているスペースで説明を受けました。

【展示パネルで酪農の歴史を学ぶ】

【創設者達と昭和天皇】

【当時の看板】

 

 

 

 

 

 

 

 

創業当時のバターづくりの機械や、工場を1/30サイズにした模型などが展示してあり、工場全体の流れがひと目でわかるようになっています。工場見学のミニチュアモデルは全工程が本物そっくりに動きますので、工場見学では大きすぎて見られないところもよくわかります。札幌工場では牛乳の充填、ボトラッテの充填機器やスキー部の写真パネル展を見学しました。

 

【迫力のあるメタルチャーンの前で】

【懐かしい新聞広告】

 

 

 

 

 

【良い牛乳とは・・・】

【北海道の集乳エリア図】

 

 

 

 

 

 

次に江別市の酪農学園大学酪農生産ステーション(牛舎・動物病院)を視察しました。酪農学園大学は、日本酪農青年研究連盟の名誉会長である黒澤酉蔵氏が1933年(昭和8年)に創設した歴史のある大学です。

視察先の酪農生産ステーションは、草地・飼料畑55haおよび乳牛170頭を飼育し、フリーストール牛舎、ロボット搾乳牛舎、繋ぎ飼い牛舎、バイオガスプラント等の施設が整備されています。各牛舎施設の視察では、自動搾乳ロボットやバンカーサイロなどを視察しました。動物病院の視察では、オペ中の様子を見学することが出来るスペースもあり、モニターに映し出された映像を見ながら、学生が立会いをしている様子もありました。

病院は開放的なロビーとなっており、動物に配慮された滑りにくい床や麻酔導入室など普段は見ることの出来ない施設を見学することが出来ました。

【インテリジェント牛舎の前で】

【オペの様子(奥にモニターがある)】

 

 

 

 

 

2日目は、長沼町にある雪印種苗㈱北海道研究農場を視察しました。今回は牛舎の他に、2017年に完成した新研究棟も視察させて頂きました。研究農場の試験圃場及び生産圃場は計33.8haであり、乳牛は約100頭、肉牛は約120頭飼育しています。牛舎はフリーストール牛舎の他につなぎ牛舎もあり、それぞれの牛舎には作業の手順書や糞の見分け方が掲示してあり、これを見れば従業員が同じ作業や対応が出来るように配慮されているのが特徴的でした。

 

 

【糞スコアのめやす】

【研究農場内のフリーストール牛舎】

 

 

 

 

 

 

新研究棟の見学では、飼料分析装置や種子保管庫などを見学しました。研究グループは牧草・飼料作物研究グループを始め、主に6つのグループで構成されています。普段なかなか目にすることの無い研究機器や研究室を見学することが出来ました。

 

 

 

 

 

最後に、飼料研究グループの北村亨氏より「サイレージ添加飼料の選び方」について講演を行って頂きました。サイレージ発酵に関わる微生物や添加剤の種類、最新の添加剤研究の成果などを聞くことが出来ました。
1泊2日という短い期間ではありましたが、非常に充実した研修内容となりました。視察にご協力頂きました関係機関の皆様にこの場をお借りし厚く御礼申し上げます。

十勝協議会事務局  大山冬馬 記

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