酪青研 活動報告56 とまこまい地方連盟 酪農講習会

「とまこまい地方連・酪農講習会を開催!」

去る4月10日(月)、とまこまい地方酪青研(梅藤正晴委員長)主催の酪農講習会をJAとまこまい広域農協・早来支所(安平町)にて開催しました。特に道央圏の平成28年産の粗飼料は、生育期の天候不順や収穫期の台風襲来等の影響によりデントコーンを中心に収量および品質の低下が見られ、その後の生乳生産に悪影響を及ぼしている状況にあります。この状況は酪青研のみならず地域全体の問題であるため、農協のご協力により管内酪農生産者にも参加を呼びかけたところ、総勢16名にご参加頂きました。


今回は雪印種苗㈱トータルサポート室の壱岐課長を講師にお招きし、「粗飼料不足の環境下をどう乗り越えるか!?」をテーマに、特に代替飼料の活用方法と乳牛飼養管理に焦点を置いたお話を頂きました。最初はコーンサイレージの消化性や栄養価等、基本的な情報提供から始まり、具体的な給与設計や飼養管理について話が進められ、最後に近年道東方面を中心に流通がみられる“デハイコーン”についての紹介がありました。
この“デハイコーン”は2015年にカナダの大規模プラントが稼動し、日本への輸出が本格化した乾燥サイレージで、輸送形態は400㎏のビッグベール(1コンテナ58個)と大ロットでの供給が原則ということもあり、TMRセンターや大型法人での活用が一般的です。個人経営での活用の場合、JA等の組合単位での一元輸入等の仕組みづくりが必要であり、単価も50円/㎏前後と高いため、その活用には慎重な判断が求められます。ただ、現在のような粗飼料不足の環境下においては代替飼料としての価値は十分にあるため、参加者一同は、興味深く傾聴していました。
今後もその時々の課題を掘り下げたテーマで講習会を定期的に開催し、有意義な酪青研活動を推進したいと思います。

とまこまい地方連事務局  荒田 記

facebookにいいね!お願いします。