酪青研 活動報告40 福岡県連 視察研修

福岡県連でパナソニック牛舎(熊本県 田中牧場)を視察!

2月7日、福岡県連では、例年開催の視察研修会を開催しました。
視察先は、パナソニック環境エンジニアリング(株)による設計の「次世代閉鎖型牛舎」(2017年2月7日現在、国内5牧場で稼動)を、日本で最初に導入した熊本県の田中牧場。今回、福岡県連以外からも多くの視察希望の声があり、宮崎県連、長崎県連との合同視察で、なんと会員20名による開催となりました。

牛舎前にて概要説明

田中牧場は77頭搾乳のフリーバン式の牛舎で、導入された次世代閉鎖型牛舎は2014年からの稼動で、「プッシュプル横断換気システム」が特徴です。

牛舎内写真

プッシュプル横断換気システムは、牛舎内写真の右側に給気ファン、左側に排気ファンを備え、センサーによって温度、湿度、風速を感知してファンを制御、牛舎内空間全体に満遍なく風を送って換気するシステムです。

牛舎側面に並ぶ排気側ファン

これによって、暑熱、刺蝿や野鳥などの侵入、舎内アンモニア濃度等、様々な乳牛のストレスや疾病の元を抑えるという効果があります。高温時にはミストによって体感温度を快適に保ち、導入後に熱射病の発生はないとのことです。
高温多湿で特に暑熱の厳しい熊本県で効果を挙げるこの換気システムに皆興味深々で、約1時間の視察の間、質問が絶えませんでした。
暑熱対策の効果をより実感するために、是非また夏季に視察させて頂きたいと思います。

福岡県連盟事務局  佐々木 記

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