酪青研 活動報告28 関西協議会 中堅会員&婦人研修会
関西協議会 平成28年度中堅会員&婦人研修会開催報告!!
西日本も大寒波に襲われた去る1月25~27日、関西協議会では沖縄県の先進的酪農経営技術と幅広い視野修得を目的に平成28年度中堅会員研修会と婦人研修会を合同開催しました(会員8名、事務局2名参加)。
まずは初日、那覇空港を出た瞬間、「暑い!」「沖縄は夏か!」という声が入り混じるほど気温が高く、地元の寒波とのギャップに戸惑いながらも研修スタート!まずは沖縄の歴史を探求すべく、首里城、ひめゆりの塔等を視察。その後は、本研修会での結束を高めるべく、交流会で大いに盛り上がりました。
2日目の研修本番は、まずは過去の全国レディースでも視察した南城市の盟友「EM玉城牧場牛乳」の牛乳工場を視察、沖縄ならではの牛乳消費事情(深刻化する生乳不足の現状等)を学びました。その後は牧場を視察、厳しい気象条件下での暑熱対策や衛生管理、また当牧場の特徴でもあるEM菌培養液給与の実態を視察する一方、販売まで一貫した経営スタンスを学ぶこともできました。
午後からは沖縄市に北上、畜産団地にある高宮城牧場を視察しました。当牧場の特徴としては、台風対策によるコンクリート牛舎、トップレベルの乳質管理、開業獣医師による高レベルな繁殖管理等が挙げられますが、何より近隣に米軍基地があるため、上空を爆音の戦闘機が何機も行き交っている驚きの環境でした。
ただ、牛は慣れてしまっているのか、この爆音にも驚くこともなく(むしろ我々のブーツカバーの擦れる音に驚いていましたw)、経産牛1頭当たりの年間乳量は11,000kgという立派な成績に参加した会員も驚嘆していました。
また、夜は高宮城牧場のコンサル的役割も果たしている「とよみ動物病院」の大城獣医師を招いて交流会を実施。沖縄という暑熱の厳しい環境下での繁殖管理の重要性、さらには獣医師としての沖縄酪農への思い、使命感も聞くことができ、異なる視点からも多くのことを学ぶことができました。
そして最終3日目、沖縄のシンボル的観光地である美ら海水族館と美しい海岸を堪能、持ちきれないほどのお土産を手に帰路へ・・・
今回の研修は、関西協議会としても「沖縄で2泊3日!」という思い切った内容ではありましたが、中身の濃い有意義な研修会になったと思います。
関西協議会事務局 笠原 記