北海道協議会 中堅会員研修会を開催!
北海道協議会では、例年酪総研シンポジウムの聴講と、翌日シンポ講師をお招きして内容を深堀する機会として「中堅会員研修会」を開催しています。
本年1月30日(金)の酪総研シンポジウムは、雪印メグミルク(株)創業100周年、酪総研創立50周年を記念した会であり、150余名の現地出席と300名を超えるWEB聴講という、過去最大規模での開催となりました。
翌日1月31日(土)には、前夜の大雪で大変悪路な中ではありましたが、会員・事務局21名の参加のもと、前日の酪総研シンポジウムで御講演いただいた北海道大学大学院農学研究院の清水池 義治先生を講師にお招きし、前日の御講演では聞くことのできなかった、より深く、具体的な内容のお話をいただくとともに、ざっくばらんな意見交換を実施することができました。
清水池先生からのお話では、将来の世界的な人口増加と環境問題等を背景としたEU諸国等での供給力低下により食料安全保障上の危機が迫っていること、それにより日本酪農の重要性はますます高まっていくことを、現下の牛乳乳製品需給や経済市況などを交えて詳細にご説明いただきました。
一方、国内酪農に目を向けてみると、昨年国から「酪農及び肉用牛生産の近代化を図るための基本方針」において示された全国の生乳生産量780万トンを前提として、需要をいかに創出するかが重要といったお話がありました。具体的に、国内市場の大多数を海外品で占めるチーズの国産品への置き換えや、牛乳その他乳製品の輸出について支援する施策推進の重要性について説かれる場面もありました。
参加者との意見交換では「国産チーズへの置き換えによる関税収入の減少で、将来の補助事業に係る財源確保が困難となること」や「配合飼料価格が高いままの状況で、今の基金制度はこの先も成り立つのか」といった現場に近い疑問の声が挙がり、現行の制度設計上の課題や、将来的な酪農乳業のあり方などについて活発な議論が交わされ、大変有意義な時間となりました。
今回の研修会は「酪農乳業の展望と未来」というやや壮大なテーマについて取り扱ったため、酪農現場に身を置く酪青研会員にとってはあまりピンとこない内容となることを事務局として心配していたところでしたが、今回のお話は、国内の酪農乳業が来たる食糧危機などの課題にどのように備えていくべきかをそれぞれの持ち場で考える「きっかけ」にはなったのではないでしょうか。事務局としても、将来にわたり酪農乳業が両輪となってともに発展していくため、今後もこのような情報共有、意見交換の機会を作り、ともに業界の在りようを考えていきたいと考える次第です。
今回講師を務めていただきました清水池先生にこの場をお借りして感謝申し上げます。ありがとうございました。


