酪青研 活動報告98 関西協議会 中堅会員&婦人研修会開催
去る3月14日~16日、昨年度に引き続き中堅会員&婦人研修会の合同視察研修会を、今年は宮崎県都城市、鹿児島県にて実施しました。当日は全員で大阪伊丹空港に集合し、鹿児島空港へ向け出発。飛行機を出ていざ外に出ると気温は25度!天候は気持ちのいい快晴ということもあって皆上着を脱いでの研修スタートとなりました。
まずはレンタカーを借りて宮崎県都城市へ。宮崎県連の盟友 新村牧場および渡辺牧場を視察させていただきました。ここからは九州協議会の方々とも合流し、関西・九州合同での視察となりました。
両牧場とも、限られた労働力の中でいかに経営を回していくかということが課題とのこと。参加会員にとっても共通の課題であり、それぞれの取り組みについて、皆熱心に意見交換をしている様子が伺えました。また、両牧場ともトウモロコシ・イタリアンを主体とした自給飼料生産にも取り組まれており、基本的には二期作のため、通年で圃場管理対応をされているという九州ならではの特徴にも触れることができました。
当日夜は都城市内にて焼肉を食べながら、九州・関西協議会の親睦を兼ね、交流会を開催しました。親睦を深めた中で、西日本から酪青研を盛り上げよう!という決意を再確認した有意義な交流会となりました。
遅くまで続いた交流会の疲れもなんのその、研修2日目に入り、またもや同市内の盟友 (有)夢牧場の視察へ移りました。経産牛約200頭を誇る大規模牧場ということもあり、まずは農場敷地の広さに圧倒されました。正社員6名、パート2名を雇用され、社員教育にも力を入れられているとのことです。牧場内には手作りのエサ寄せ用バギーもあり、試乗もさせていただきました。また、こちらも手作りの掘床式バンカーサイロにも目を引きました。こういった手作りの施設・機械等を活用して、効率的な経営を展開されている点も、当該牧場の特徴であり魅力であると感じました。
続いて、同市内の観光牧場 高千穂牧場を視察。当日は急遽にもかかわらず、営業のご担当者様に概要をご説明いただきました。対尻式つなぎ牛舎につながれた牛たちはなんとほとんどがジャージー種!その他ガンジー種も飼養されておりました。また、牧場近辺には、先日噴火がありニュースでも取り上げられていた新燃岳がそびえておりました。今ではほぼ落ち着き、雲と煙が入り混じり見分けがつかないほどでした。
その後は昼食をはさんだ後、鹿児島市内へ移動。最後5件目の視察先は、今回研修にご参加いただいていたデーリィジャパン 前田専務のご紹介で、有村ファーマーズ様を視察させていただきました。当該牧場は、労働力が有村さんご兄弟の2名のみの体制でありながら、搾乳ロボット形態で100頭以上を搾っております。最大の特徴としては鹿児島大学をはじめ、ロボット業者、飼料会社、地域酪農協、共済等と連携したIT化の推進と、それに伴っての効率的な飼養管理を実践されている点にありました。搾乳のみならず、給餌、哺乳、牛舎環境管理等あらゆる面でオートメーション化されており、かつ牛群の各種データを参照して、様々な工夫がされており、参加者皆、時代の変化を感じるとともに、自経営へ反映すべく熱心に説明に耳を傾けておりました。
こうして、無事2泊3日の研修が終了しました。2日間で合計5件と内容盛りだくさんの研修でしたが、それぞれの取り組みを拝見し、経営の糧とできる要素が多くあったのではないかと感じております。
最後に、この度本研修会を開催するに当たりご協力いただきました九州協議会会員・事務局の皆様をはじめ、視察をお受けくださいました方々に、この場を借りて感謝申し上げます。
関西協議会事務局 元吉 記
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