酪青研 活動報告77 とまこまい地方連盟 デントコーン収量調査

とまこまい地方連 デントコーン収量調査

秋風が心地良く、日増しに秋の深まりを感じる9月7日、とまこまい地方連恒例の「デントコーン収量調査」を実施しました。昨年は生育期の天候不順や台風の影響等により極端に収量が落ち込んだことは記憶に新しいところですが、道央圏ではデハイコーン等の輸入代替粗飼料も流通せざるを得ないほど粗飼料需給は逼迫し、その後の生乳生産の減退にも影響した年でした。その苦い経験を教訓に、今年は例年よりも早めのデントコーン作付けや、早生タイプの品種を試すなどの動きが見られました。

今回のデントコーン収量調査は、酪青研会員5名の他、東胆振農業改良普及センターの尾島主査や雪印種苗㈱道央営業所の前担当にご参集頂き、厚真単研の堀会長が運営する厚真TMRセンターを拠点に各会員の圃場を巡回しました。
既に収量確保のため作付けした早生タイプのデントコーンは8月下旬頃に収穫されており、今回は相対熟度が100日のものを中心に7圃場を調査しましたが、さすが毎年恒例の収量調査とあって、各会員の無駄の無い連携作業により2時間ほどで終了しました。

今年は春先の初期生育があまり良くなく、その後7月中旬頃の猛暑により一気に伸び、今回の調査(乳熟中期~糊熟後期)で草丈の平均は3.1mに達しましたが、やや茎が細い傾向が気になるところです。それでも今回の調査では反当たり平均5.9tと、昨年の4.3tに比べると十分な収量を確認することができました。
早速数日後から収穫を開始する圃場もありますが、この状況でいけば昨年のような粗飼料不足は回避できそうで、下期からの生乳生産にも追い風となりそうです。

 

とまこまい地方連事務局  荒田 記

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